球場めぐりは楽しいな!2軍球場編
主に2軍の試合が行われる球場を中心に書き綴ります。
| あじさいスタジアム北神戸 | ![]() |
オリックスの2軍、サーパス神戸の本拠地。2000年にサーパス神戸が誕生したとき、それまでのグリーンスタジアムサブ球場から移転してきた。球場もそれと同時に誕生した新しい球場。
スタンドやグランドとか全体的な印象は、それまでのGSサブ球場とあんまり変わらず、たぶんサブ球場を参考に設計されたのかと思う。ブルペンを間近で見ることができ、選手同士の会話まで聞こえてくる。バックネット裏はイス席、ベンチ上部は芝生席になっており、イス席で1000人、芝生席で2000人収容可となっているがこれはサバ読み過ぎ。全体で1500人も入ったら超満員だろう。
ただし、この球場には2軍球場としては珍しく照明設備が整っている。そのため金曜や土曜はナイターが組まれ、近隣の仕事帰りの人も訪れることができる。スコアボードも磁気反転式でとても見やすい。このようにハード面はなかなか良くできているのに、唯一、人工芝なのが惜しまれるところ。維持整備が大変なんでしょうが、ここはひとつなんとかならないでしょうか?
しかし、この球場のどうしようもない最大の欠点はとんでもないヘキ地にあること。公共交通機関で行くのは至難の業。神戸の田舎電車、神戸電鉄岡場駅から市バス68系統に乗って「菖蒲が丘2丁目」下車してさらに徒歩10分。オマケにこのバスが本数が少ないときている。とうとうサーパス公式ホームページは「岡場駅からタクシーに乗れ」と書いてある。そりゃそうだが、あんまし「タクシーに乗れ」と単刀直入に言うのは・・・タクシーは高いのよ。
車をお持ちの方は、すんなり車で行った方が良いです。車なら中国縦貫道西宮北インターから10分です。
あと言い忘れてましたが、サーパスの試合の場合は入場料が必要です。2001年現在で大人300円です。
・快適性
グリーンスタジアム以上に、グリーンに包まれている(笑)新興住宅地の隅に整備されており北側は田園地帯。おそらくは噂に聞くカープの由宇球場に次ぐ田舎球場であろう。そのため環境は抜群にいい。バックネット裏の観客席もまだ新しいので気持ちよく、芝生席に敷物を敷いてのんびり見ることもできる。2軍の球場としては非常にシンプルでありながらも洗練された雰囲気を持つ標準的な球場。
・エンターティナー度
運が良ければサーパスのマスコットサマーとシルキーに会える。さらに2軍としては異例の花火ナイターもやっている。イベントの情報はサーパス神戸の公式ホームページで
・アクセス度
前述の通り公共交通機関で行くのは至難の業。神戸電鉄岡場駅から市バス68系統に乗って「菖蒲が丘2丁目」下車してさらに徒歩10分。神戸電鉄田尾寺駅からも歩いて行けるが40分はかかる。やっぱり岡場駅からタクシーに乗るのが無難?やはりここは車で行くのが良い。車なら中国縦貫道西宮北インターから10分、山陽自動車道神戸北インターから六甲北有料道路に乗って吉尾インターから5分。

| 藤井寺球場 | ![]() |
言わずと知れた往年の近鉄の本拠地。大阪ドームに本拠地を移した現在はウエスタンの球場として使用されている。
藤井寺球場は1928年の開場と歴史はかなり古い。正面の外観はヨーロッパの古城を思わせるようで、歴代の球場の中でも異質の姿を誇っている。藤井寺球場は周辺を住宅地に囲まれていたので、長い間ナイターができず、1984年になってやっとナイターができるようになった。そのため長い間大阪の森ノ宮にあった日本生命球場(略称日生球場)でナイターを行い、日生球場をフランチャイズ、藤井寺球場を準フランチャイズとしていたが、日生球場は収容人数25000人でオールスターはおろか日本シリーズも開催できず、そのため、「江夏の21球」で有名な広島との日本シリーズも大阪球場を借りて行われたのである。藤井寺のナイター化完了後は、近鉄は藤井寺をフランチャイズにしている。
藤井寺のナイター施設は1972年に工事着工しながら、地元住民の「工事差し止め」の運動を受け、長い間照明塔は立っていても照明灯がついていないと言う状況だった。1984年と比較的新しい時代からのナイター化でありながら、照明塔があまりにも時代遅れっぽい無骨な鉄骨組なのはそのためである。
現在は、入場料大人300円で往年のボックス席で試合が楽しめる。さすがに施設も老朽化が進み、イスも痛んではいるが、そこは往年の1軍の球場。背もたれの付いたイスで2軍戦が観戦できるのは藤井寺球場とナゴヤ球場だけであろう。
現在では、球場入り口は正面玄関のみにされている。そこにはもう開かれることがないあろうボックス席客用のレストランや、売店がシャッターをおろしたままただずんでいる。おまけに正面玄関の内部は蛍光灯すら点けられず薄暗い。1軍時代のにぎやかさを知ってる人には一抹の寂しさを感じさせずにはいられないだろう。
球場の設備は、基本的には1軍時代と変わったところはないように見える。スコアボードも以前のままで、スコアボード右側の電光掲示板も変わらず球速を表示し続けている。ただ皮肉なことに、広告が激減したので非常にすっきりしている(苦笑)
川崎球場や西宮球場とか古き良き時代のパリーグを知る球場がどんどんなくなっている(西宮球場は野球場としての機能を失っている)今、21世紀に生き残った「パリーグの球場」としてこれからも孤軍奮闘して欲しいものである。この際天然芝に戻してくれないかなあ・・・
・快適性
ボロいことはボロいがそこはさすが元1軍の球場。他の2軍の球場とはレベルが違う!やはり背もたれ付きのイスで観戦できるのは楽で良いです。球場内にはジュースの自動販売機しかないので、駅の近辺で買い出しをしておくことをお勧めします。ちなみに観戦できるのは内野席のみで、外野席は閉鎖されている。
・エンターティナー度
2軍なのでこれと言って何もないが、2軍で球速表示が出るのは珍しい。ただ、若干速めにサバ読んで表示されてるように感じるが・・・
・アクセス度
JRまたは地下鉄天王寺駅で近鉄南大阪線あべの橋に乗り換え、藤井寺駅下車徒歩5分。確かに近鉄沿線に住んでないとちょっと不便な場所にあり、神戸、京都からナイターに行くのはかなりしんどかったであろう。ただ、大阪の街中に立てられた大阪ドームで近鉄が集客に苦しんでるのもまた事実だが(泣)



阪神鳴尾浜球場
阪神の2軍の本拠地。西宮市の埋め立て地に位置し、千葉マリン並みに海岸沿いにあるのだが、こちらはあまり風の影響を感じない。やはり大阪湾は湖みたいな内海だから?
完成は1991年、グラウンドは両翼96m、中堅120m、天然芝と、甲子園球場と全く同じサイズ&規格で作っている。天然芝なのはさすがだ。ちなみに甲子園球場からバスで20分程度の所にあり、本拠地球場からバスで都落ちという風情を漂わせ、いかにも2軍球場という雰囲気を醸し出している。
球場の横にはうらぶれた県立体育館、バックスクリーン後方には高速道路と非常に殺風景な所に位置している。甲子園駅からのバスは比較的本数も多いが、いかにも「埋め立て地」という感じで殺伐としている。球場そのものは2軍の球場の見本のようにコンパクトによくまとまっており、諸施設が小綺麗に整備されている。ただし、土日はさすがにかの阪神の2軍戦だけにかなりの観客が押し寄せ、ほぼ満員状態になる。もう少しスタンドを大きくしたほうが良いのでは?阪神は2軍戦のことを阪神電車とかでほとんど宣伝していない。車内広告を出すとか、甲子園の1軍戦でオーロラビジョンに試合日程を流すとか、もっと宣伝すれば500円程度の入場料を徴収して興業化することも十分可能かと思う。そのためには鳴尾浜球場をファイターズの鎌ヶ谷とかシーレックスの横須賀スタジアム並みにしないといけないけど、阪神なら興業化すれば観客動員が十分期待できるのに非常にもったいない。阪神の2軍は強いのに(苦笑)
てなわけで、現在のところ鳴尾浜球場は無料で入れる。しかし、2軍の事業化というのもこれからは考えないといけないので、阪神も2軍用のトラッキーを置くとかして、アミューズメント性を高め、有料化すべきと思う。ただ、その場合は鳴尾浜では施設が小さいかもしれないので、もうちょっとスタンドを拡張しないといかんでしょう。
スコアボードは磁気反転式だが、緑のボードなのに文字が黄色で表示されるのでかなり見にくい。あれはちょっと設計した人のセンスを疑うぞ。あと、ここはいわゆる選手の出待ちをするのにはかなり良い球場である。球場の正門から出てくるので、選手はイヤでも球場前広場を通らないといけない。さらに選手がタクシーで帰るときは歩道で選手をつかまえやすい。選手も多球場よりもファンの要望に色々応じてくれているように見える。
ちなみに周囲には商店は全くない。球場のジュースの自動販売機(しかも売り切れ続出)しかないので、事前に必ず買い出しをしておくことをオススメする。
・快適性
ベンチ状のイスだが、特に痛んでいるということもなく問題ない。スタンドはバックネット裏、双方のベンチ上部分で3カ所に分かれている。間にはトイレが建てられておりスタンドの連続性を阻んでいる。何もあんなところにトイレを作らなくても・・・(下の写真参照)
ちなみにここは他球場と違いホームチームが3塁側ベンチを使用し、ビジターチームが1塁側ベンチを使用するという珍しいことをやっているので参考までに。ただし、1塁側スタンドであっても観客の半分以上は阪神ファンである。2軍なので別に大勢に影響はないが。
・エンターティナー度
2軍なのでこれと言って何もない。ホントに何もない(泣)
・アクセス度
阪神電車甲子園駅から阪神バス「鳴尾浜」行きに乗り、「総合体育館前」下車。本数は15分に1本くらいはある。
車で行く場合は球場そのものには駐車場がないが、球場横の県立体育館駐車場(1日500円)を利用すると良い。ただし、決して広い駐車場ではないので満車になる恐れがある。


ロッテ浦和球場
千葉ロッテマリーンズの2軍球場。武蔵浦和のロッテ工場の南側に位置しており、室内練習場も併設している。
はっきり言って、施設は驚くほどショボい。スタンドは存在せず、1塁側、3塁側のベンチの横に小高い土盛りを作り、そこに無造作に公園に置くようなベンチを置いているだけ。しかもそのベンチは背もたれもなく、座ったらそのまま崩れそうなほどの代物である。スコアボードもその辺の市民公園の草野球の球場並みのスコアボードで、もちろん手動、出場選手表記なし。選手表記はベンチ横にファンの人がボランティアで貼っているという有様。はたしてビジター側のベンチにはこんな表記すらあるのかどうか疑問である。ブルペンはベンチの裏にあり、驚くほどオープン!観客との間に金網も何もないのである。私が行ったときは薮田と戸部が投球練習をしていた。薮田の投球がほんの2m先をうなりをあげながら飛んでいく光景は他の球場ではまず見られないだろう。ちなみにバックネット裏には観客席はない。こんな感じであるから観客の立場から見た施設そのものはお粗末としか言いようがない。良く言えばそれだけ選手を身近に感じることができるということであるが、悪く言えばあまりにもショボいということか。当然ながら無料。この施設でカネを取ったらドロボーだ(笑)
しかしながら、選手にとっては良い環境だ。屋内練習場がすぐ横にあり、グラウンドは中堅122m、両翼96mで外野は天然芝、外野の芝生は明らかに広島市民球場よりきれいに整備されていた。(泣)
球場は埼京線の高架の横に位置し、北側にロッテ浦和工場がある。街中には違いないが、周囲に高い建物もなく不思議と静かな環境にある。ところで球場と工場の間に夏場は沼影公園市民プールの臨時駐車場になるロッテ所有の広い空き地があるのだが、私が行ったときに市民プールのお客の車がいっぱい止まっていたところ、高く舞い上がったファール球が車の群れに落下していったのを目撃した。あとどうなったのかは知らない(笑)
とにかくショボさでは12球団でも屈指の2軍球場だろうが、不思議とそれはそれで味のある球場だと思う。千葉マリンの外野席で騒ぐだけが目的のマリーンズファンも多い中、ここロッテ浦和球場には本当にマリーンズのことが好きな人が集まっているように感じる。
・快適性
土盛りにあるベンチは背もたれもなく崩壊寸前だった。(2000年7月現在)せめてここに並べるベンチくらいはもう少しマシなのを置いてほしいものだ。ちなみに座る設備はこの崩壊寸前のベンチしかなく、これに座れなかったら地べたに座るか立ち見しかない。小さいレジャーシートを持っていった方が良いかもしれない。スタンドを建てられるだけのスペースはあるので、小振りのスタンドでも作ってくれたら良いんだけど・・・
ちなみにここも鳴尾浜球場と同様、ホームチームが3塁側ベンチを使用し、ビジターチームが1塁側ベンチを使用するという珍しいことをやっている。ちなみに私が行ったときは対日ハム戦で、日ハム側には関東弁で絶え間なくヤジを飛ばすオヤジがいた。関西のウエスタンではあまり見られない光景だったので新鮮な感じがした。
・エンターティナー度
選手にサインをもらうチャンスがゴロゴロ転がっている球場。しかし、試合中にサインをもらおうとするのはやめましょう。
・アクセス度
JR埼京線及び武蔵野線武蔵浦和駅から南へ徒歩15分くらい。前述の市民プール駐車場用の空き地に車を止めることができるという話も聞くが空き地の表示にそんなことは書いてなかったと思う。暗黙の了解というやつか?


| ナゴヤ球場 | ![]() |
かつての中日ドラゴンズのフランチャイズ球場。1997年にナゴヤドームが完成して以来2軍のウエスタン戦の球場として使用されている。
開場は1952年。1948年にほとんどが木造の初代中日スタジアムが建設されていたが、1951年に火災で全焼するという惨事を起こしたために、突貫工事で鉄筋鉄骨コンクリートの大球場が建設された。それが現在のナゴヤ球場である。ナゴヤ球場は当初は「中日球場」と呼ばれていたが、1973年に当時の「株式会社中日スタヂアム」が倒産したため、名古屋の財界が出資して「株式会社ナゴヤ球場」を設立。それ以後ナゴヤ球場と呼ばれている。
個人的にはナゴヤ球場には、「ゴミゴミした球場」という印象を強く持っていた。1軍フランチャイズ時に行ったことはないのだが、テレビの中継を見ても球場の形態がなかなかイメージできなかった。まず、2階スタンドの形状がさっぱり分からない。どーも左右非対称のようだし、スコアボードもバックスクリーンでなくライト寄り、しかも広告だらけ(苦笑)。個人的には左右非対称の球場って好きではなかったが、それでも一度ナゴヤ球場に直接足を運んで、昔から疑問に思っていた球場の形態をこの目で見たいと強く願っていたのである。
ナゴヤ球場は1軍移転後も外野の照明灯こそは撤去されたが、内野のスタンドの形状は残していて、東京出張の時に新幹線から見るたびに「おおそうだ!早くナゴヤ球場に行かないと・・・」と思っていたが、どうも昨年くらいから様子がおかしい。新幹線の車窓からナゴヤ球場が見えなくなってしまったのだ。ヤな予感がした私は平成14年度が明けた4月早々、ナゴヤ球場に向かった。
・・・予感は大的中。もはやナゴヤ球場は往年の姿をほとんど失っていた。まず、新幹線の車窓から見えていた2階スタンドが撤去され、跡地には木下大サーカスが興行のためのテントを立てている。球場の周囲には2軍球場でおなじみの場外ファウル防止の高いネットが立ち、1軍球場の風情は失われていた。失意のうちに1000円を払い正面玄関をくぐると、そこにはいかにも祭りの後という風情のスタンドが・・・
まず、1塁側の内野スタンドは比較的原型を保っていたが、一方外野スタンドはレフト側は完全に撤去され、ライト側外野スタンドもナゴヤドームのグランドと同じ広さにするため大幅に縮小されており、おまけに観客は入れない。3塁側とバックネット裏の内野スタンドは半分ほどが残され上部スタンドは撤去。当然の事ながら照明灯はすべて撤去。さらにいびつな形状の球場になってしまった。
藤井寺が原型をほとんどとどめているのに比べたら、なんとももの悲しい光景だった。去年のうちに来ていれば良かった・・・
しかしながら、もともと1軍球場だったので、イスは背もたれ付きのものが多い、しかし、実際に座ってみると狭いんだこれが!今まで藤井寺、市民球場。古い球場には色々足を運んだが、イスの横幅が狭いと感じたのは初めてだった。ミニテーブルもカップホルダーもなく、かつてはボックス席だったところのイスにしてはちょっとお粗末な感じは否めない。
売店は正面入り口にあり、ウエスタンの売店にしては結構種類は豊富だった。ドラゴンズグッズのワゴンショップも出ており、こちらもウエスタンにしてはかなり充実している。
一点気になったのが、私がカープの帽子をかぶったまま一塁側からロペスの写真を撮ろうと1塁側のスタンドに行くと、「あ、カープファンだ」とか言われ、金網の前で写真を撮ろうとすると、椅子の端に座っていた観客が意図的に金網を揺らせてきたこと。1軍の試合ならともかく、2軍の試合でこのような仕打ちを受けたのは非常に心外だった。ナゴヤドームで、カープのユニフォームのまま外野ライト側のロビーに行こうとしたら警備員に止められた理由が今更ながらよく実感できた。
なお、ナゴヤ球場はウエスタンの試合の場合は入場料が1000円必要なので注意を。
・快適性
元1軍の球場とはいえ藤井寺以上に劣化が激しいように感じる。背もたれ付きのイスで観戦できるのは楽で良いが、上記の通り横幅はかなり狭い。狭っくるしいのがイヤならベンチ型のシートも残っているので、それを独占して寝転がって見るのも良いかもしれない。
売店は正面入り口にあり結構種類は豊富だった。土日休日はスタンドに売り子も出ているようだ。
・エンターティナー度
特に何もないが、2000年のウエスタンの優勝決定戦の時とかにはドアラが出てきたそうだ。
・アクセス度
名古屋鉄道ナゴヤ球場駅から徒歩約10分、またはJR東海道線尾頭橋駅からは徒歩8分ほど。列車本数は名鉄の方が多いが、駅そのものはJR尾頭橋駅の方が近い。